2005.03 
韓国ドラマ ホテリアーの主役たち 





私は、韓国ドラマ「ホテリアー」を一体何回観たのであろうか。少なくとも20回以上は視聴したと思う。

これほど視聴したドラマはあとにも先にも本作以外ない。どうしてこんなにも引き込まれたのかといわれれば、舞台背景が外国を意識しなくてもすんだこと、それにドラマの展開や登場する俳優陣が魅力的であったからである。取分け主役を演じた4人、キム・スンウ、ペ・ヨンジュン、ソン・ユナ、ソン・へギョがとても私の趣味にあった好きな俳優であったからだ。

私は、本作「ホテリアー」を観ていると、主役の4人は外国人にも関わらず、日本人と思い込んでいるのである。いや、思い込むというよりも日本人に見えるのだ。それほどこの主役たちに親しみを持って惚れ込んでいるのだ。彼等が韓国の俳優であることは、百も承知なのだが、なぜか観ているとどんどん惹かれて、ある一瞬彼等は日本人だと思ってしまう不思議な感覚が私を襲うのである。

私には、この4人の俳優に特別の思い入れがあるのかもしれない。この思いは、決して韓国に対する偏見や差別的な意味で、日本人に見えるといっているのではない。彼等が私の中では、すぐ近くにいるような存在に感じるのである。

この4人のスターの登場は、韓国を知っているようで全く知らない私には刺激的であった。韓国人と日本人は言葉さえ話さなければ外見上全くわからない。韓流ブームで韓国が物凄く近い国になったように思う。感謝!





1.キム・スンウ

彼は、本作の中で総支配人ハン・テジュンを演じたのだが、その主人公と 見間違う ほど自然な形で演じているのだ。しかも彼は、微妙な心の描写を演じているというような雰囲気を感じさせない、力を抜いた演技を見せるのだ。

これは凄いことで、この境地に行けることは、当時32歳とは思えない大した役者だと思う。彼はこのドラマでペ・ヨンジュン扮するシン・ドンヒョクとソ・ジニョンをめぐる恋のライバル関係にあり、ドンヒョクとは異なり不器用な恋愛模様を示すのだが、日本で大ブレークのペ・ヨンジュンをも凌駕する存在感と評価を得たのは、彼の演技者としての実力を示したといって良いと思う。

私などは、このドラマで終始ドンヒョクの応援をしていたのだが、それでもキム・スンウ演じるハン・テジュンは好感が持てた人物でその存在は魅力的であった。




2.ペ・ヨンジュン

「冬のソナタ」と平行して視聴していたので、ペ・ヨンジュンが扮したミニヨンと本作のドンヒョクがあまりに違う人物にはっきりいって驚いた。そのことだけでも彼が並外れた俳優であることを実証したのだ。

当然本作の中でもドンヒョクという冷徹な人物を演じているのだが、これがまた味わい深くて当時28歳とは思えない落ち着いた雰囲気を醸し出すのには些かびっくりした。

ペ・ヨンジュンが不思議なのは、ソン・ユナと同じく、人の顔がこんなにも表情が別人のように変われるものなか、また、眼鏡をかけているときとかけていないときにも、まったく違うのだ。凄いことだ!




3.ソン・ユナ

ソウル・ホテルの支配人ソ・ジニョンという難しい役柄を、見事なまで消化し魅力的に演じたソン・ユナには感服した。私の中では、ソン・ユナがソ・ジニョンのような人柄と錯覚するほど、ジニョンの存在に惚れているのだ。

私にとって今や韓国女優の中で、ソン・ユナは特別な存在の女優である。ソン・ユナには不思議な魅力があって、ドンヒョクじゃないけれども彼と同じく吸い込まれていくような魅惑的な女性である。

私の美的感覚からするとソン・ユナは年を重ねようとも永遠に変わることのない宝物のような存在なのだ!




4.ソン・へギョ

ソン・ヘギョは、正統派美人の若手代表格の一人と言えるだろう。本作では少しふくよかかなと思うが、その美しさは絶品である。

私は、彼女を最初に見たのが「秋の童話」であるが、彼女が今後どのように年を重ねて行くのか大変注目している。
本作では、高い存在感と演技力を持つ実力派3人の先輩俳優、キム・スンウ、ペ・ヨンジュン、ソン・ユナと伍して演技をしていたが、彼女にとっては凄く勉強になった作品だったと思う。しかも、3人に気後れすることなく見事に演じてくれたのには、大変嬉しかった。ますます今後が楽しみだ。







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