雑感

     ホテリアー/ ソ・ジニョンは一体何歳か? 2005/03


             本作でソン・ユナが演じたソウル・ホテル支配人ソ・ジニョンは、
                      一体年齢はいくつだろう。






ある掲示板でソ支配人について28歳ぐらいと書かれていた。私も最初はそのぐらいの年齢かと思ったのだが、素朴にジニョンの容姿や雰囲気から受ける印象ではもう少し上の年齢ではないかと思いはじめた。


因みにペ・ヨンジュン扮するドンヒョクはドラマの中で相棒レオの話しから推察して32〜33歳である。なお、私はホテリアーの原作本やシナリオは読んでいないが、あくまでも本作のドラマを観た感じからソ・ジニョンの年齢を推定したいと思う。私の結論からいえば、ドンヒョクと同い年ぐらいはいっていると考えている。それでは、彼女は30歳以上なのか検証してみよう。




超一流ホテルの支配人は20歳代でなれるのか

ドラマの中とはいえ、現実に超一流ホテルで20歳代の支配人など考えにくい。せいぜい30歳代が常識の線ではないかと思う。
通常は支配人というよりも課長など中間管理職であれば考えられなくもないが、それでも一流ホテルとなれば、管理職となると30歳代前半でも難しい線である。




ソ支配人はオ副総支配人に次ぐナバー3の立場?

劇中では、ジニョンはソウル・ホテルでも相当高い地位にいる。その具体的な地位を表したのが、最終回のテープカットで社長、総支配人、オ副総支配人と共にテープカットをしているのだ。
さらに、会議に座る席順でも上席にいるので、支配人といわれて者なかでも上席の地位にいるのは確かである。
また、彼女はラスベガスにあるホテルマン養成の名門校出身、バイリンガルで英語、日本語(第1話でジニョンは日本人ビジネスマンと話をしている)を話せるなどいくら有能であったとしても経験が必要な職業に20歳代でこの地位にいることなど考えにくい。







ライバル・ユンヒとの対比

テジュンを巡るライバル関係でもあるユンヒとジニョン二人の会話のシーンを見れば、年齢差が相当あるように見えないだろうか。
私はこの二人が、会話するシーンを何度観てもジニョンがかなり大人に見えるのだ。
具体的には10歳以上離れているように見えるのだ。
例えばこの二人の実年齢は当時ソン・ユナ27歳(韓国ではこのドラマの終わり頃に誕生日を迎えているので、28歳)、ソン・ヘギョは19歳で年齢差は8歳である。
日本式の学年年齢差は同じく8年違いである。
日本では19歳といえば大学2回生で、既に大人の雰囲気である。
一方27歳の年齢は晩婚化で相当若い雰囲気が漂っているものだ。
これが韓国ではどうなのか解らないが、ジニョンとユンヒの差は実年齢よりも明らかにあるように見えるのだが如何だろう。



イ先輩との対比

ジニョンの先輩であるイ先輩は、最終回でオ総支配人と結婚し妊娠をすることになるのだが、高齢出産を控えオ総支配人は社長であるハン・テジュンから米国出張を断るシーンをみれば、概ね35歳以上で40歳手前というところといえよう。
丁々発止を繰り返すジニョンとイ先輩の二人の付き合い関係から想定するに、年齢差はせいぜいあっても5歳程度の範囲内ではないか。
即ち5歳は開いていない関係と思うのだ。



ドンヒョクのジニョンへの入れ込み

ドンヒョクがラスベガスでジニョンを見初めたのは、ラスベガスの「バラ300本」のレストランで、ジニョンの何事にも動じないあの堂々たる態度でホテル・レストランに対するサービスの悪さを的確に指摘する姿に、心揺らぐものがあった。
ジニョンのように、全く気後れすることなく言えるのはある程度の経験と年齢を重ねなければできないのではないのか。
仮に、孤児である身の上のドンヒョクが惚れる女性をイメージするとなれば、自分よりも年若い女性に恋焦がれることなどないのではないか。
因みに、8話で彼はジニョンとダイヤモンド・ビラでダンスをしたときに、彼の最後の言葉は「貴女に抱かれていたい」との台詞からも、20歳代の女性に求めるものとは明らかに違うように感ずるのである。
なにかジニョンといると母親といるような安心感と癒される大人の女性を感じるのではないだろうか。
さらに16話でジニョンに助けが要るとダイヤモンド・ビラに呼び出しテジュンの辞職書を見せるシーンがあるのだが、あれは彼女の気持ちを確認したかったこととその上で彼女の語る言葉に従おうとしたのではないかと思う。
もう少しいえば彼女に甘えたのではないか。
そうするとそんな関係は年上か、或いはかなり近い年齢ではないだろうか。



総支配人テジュンとの関係

総支配人を演じたキム・スンウンは当時32歳であるが、とてもその年齢に見えないほど落ち着いた雰囲気と容姿である。このドラマでテジュンは30歳代半ばから後半の役所と思われる。
テジュンとジニョンとの付き合いは、第13話でドンヒョクに無視され落ち込むジニョンを誘いホテル内のカサブランカでテジュンの誕生日を祝うシーンで、バック流れる音楽と同じくしみじみと時の過ぎたことを語っているのをみれば、10年以上の時を経ているのは自然である。
そうするとジニョンの年齢が20歳代では一寸無理がある。
しかもドンヒョクと付き合う以前の二人の関係やあの恐ろしいまでの呼吸のあった早口言葉の二人の応酬は、かなりの年月の付き合いを経なければありえないと思うのだ。



ジニョンの容姿

年長の私から見ても、外見上ジニョンは大人の雰囲気がする女性である。
特にプライベートのときには、ホテルで仕事をしているよりも外貌はさらに大人に見えるのだ。
彼女から受ける印象は年若い女性には全編を通じて見えなのだ。
例えば第19話でドンヒョクからプロポーズされたシーンや直後の屋外でドンヒョクが自分の生い立ちを語るシーンでのジニョンは堂々として凄く頼りがいのある女性に見えるのだ。
少なくとも今どきの20歳代であれだけの雰囲気を醸し出す女性はいないのではないだろうか。



韓国・日本女性の化粧による年齢誤差

最近の日韓関係はファッションや文化・芸術面では急速に情報がリアルタイムに得られ、特に女性の化粧は日本的になってきている。
数年前までは、韓国では大人の女性といえば化粧は濃く特に口紅はびっくりするぐらい濃い真っ赤な色が主流であったので、年齢よりも年のいった女性に見えたものだ。
一方、日本では比較的淡色系の色が多いため実年齢よりも若く見えるものだ。
ならば、ジニョンはといえば、イ先輩と異なり彼女の口紅は日本人と近く、本来であればジニョンは若いはずなのに、彼女はそんな口紅をしていても大人に見えるのだ。
因みに、韓国の女優にしても男優にしても大抵の場合、日本人の私が見る年齢よりも外貌上大人の雰囲気を醸し出すことが多いと思う。
即ち実年齢よりも上に見えるのだ。
従って、ソン・ユナ演ずるソ・ジニョンは、私には20歳代に見えなくとも、韓国の人たちは見えているのかもしれない。
そう考えるとどうも日本人の20歳代というのは総じて若作りなのかもしれない? 



20歳代ではあの落ち着きは出てこない

ホテルでのソ支配人は他の女性社員とは明らかに大人の女性を感じさせるのだ。
それは単に地位が高いからだけではなく、ある一定の年齢に達しているからではないだろうか。
それが証拠にホテルのユニフォーム姿で、ジニョンやイ先輩は地位が高いためか、胸元に白の大きいスカーフを付けているが、あれは可愛くみえるもので、外したときのソ支配人は身に着けていたときよりもさらに大人に見えるのだ。
現実的にビジネスの世界に身を投じていれば、外見上20歳代の女性でジニョンの雰囲気を湛える女性はまずいない。

  


戻る